【B’z機材】1991年製ゴールド・トップ:モディファイの変遷

2021年5月10日発売の『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』(以下「ギターブック」)で新たに判明した内容を含めて更新しました。

今回は松本さんが長年愛用する1991年製のレスポール・ゴールド・トップについて語ってみます。

初お目見えは「B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"」で、その後「B'z LIVE-GYM Pleasure '97 "FIREBALL"」までレコーディング・ツアー共にメインギターとして大活躍し、ツアー後にボディ・トップのリフィニッシュを含む大がかりなメンテナンスが施されています。

その後はシグネイチャーモデルにシフトしていきましたが「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」で久しぶりに使用されたのを機に徐々に出番が増えていき「B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-」では再びメインギターとして使用されました。

当時の広告によると定価41.2万円ですので実売価格は30万円台と推察されます。現在も同等もしくはそれ以上の価格で取引きされていますので松本さんが使用したことによる人気の程が窺えます。ちなみに正式名称は"Les Paul Reissue Gold Top"で、当時の専門誌でよく使われていた"Les Paul Standard"はギブソン製品カタログでは全く別物のレギュラー品のことを指します。

写真:リットーミュージック『ギター・マガジン』1992年11月号内広告

また、当時のカタログラインのリイシューと比較するとこのゴールド・トップのように"Custom Shop Edition"のデカールが入ったモデルはあくまでも「カタログ外」の仕様で製作されたモデルであることを示しているだけで、カタログラインとの違いは基本的には感じられません私も同仕様の1991年製ゴールド・トップ を所有していることや過去に当時のリイシュー・レスポールをゴールド・トップを含めて複数本所有してきた経験からの感想です。ただし、松本さんもかつて所有していたジミー・ウォレス・モデル のように明らかに軽量になるように仕上げられているものなど例外もあります)。

余談ですが、松本さんのゴールド・トップのシリアルナンバーは"1-5283"が正しいのですが、なぜか2008年の再登場以降は専門誌では"1-8283"となっています。下の写真を見ると確かに"5"が潰れていて読みにくいですが明らかに"8"と違うのがわかります。

写真:リットーミュージック『ギター・マガジン』1998年6月号 P.18

これから当時の写真や2018年開催の「B'z 30th Year Exhibition "SCENES" 1988-2018」(以下「エキシビション」)の会場で肉眼で確認できた内容から読み取れるモディファイの変遷を見ていきますが、大前提としてアッセンブリーはギブソン製オリジナルアッセンブリーユニットを外した上で配線材、コンデンサー、ポットなど総交換されています私も所有する同仕様の1991年製ゴールド・トップ を松本さん仕様にモディファイしていただいた際に教えていただきました)。

※モディファイされたのは1993年ですのでアルバム『RUN』のレコーディング時はオリジナルの4芯線のままです。

⇒2021/01/03更新
2020年時点での各部詳細については別記事にまとめていますのでそちらを参照してください。

【B’z機材】1991年製ゴールド・トップを徹底解剖

1992年

入手の経緯について、松本さんは「B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"」ツアーリハーサル中に「スタジオに、楽器屋さんにレスポールを7、8本持って来てもらって、その中から選んだ(出典:シンコーミュージック『GiGS』1998年3月号 P.7)」と語っています。

ツアーリハーサルは6月中旬に始まっていて7月1日時点で使用されているのが当時のファンクラブ会報で確認できることから、入手は6月中旬~下旬と思われます。ちなみに7月1日時点では(外観上は)オリジナル状態で使用しています。

写真:立東社『PLUM』1992年10月号 P.81

写真は「B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"」時に撮影されたものです。
オリジナル状態からの変更点は下記の通りです。

  • ピックアップカバー除去
  • ピックガード除去

オープンタイプのハムバッカーでピックガードのないレスポールはその後長らく松本さんのレスポールの特徴となりました。

この時点ではまだシャーラーのロックピンは装着されていません。

1993年

写真:シンコーミュージック『GiGS』1993年10月号 P.47

写真は「B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"」時に撮影されたものです。
1992年からの変更点は下記の通りです。

  • ロックピン装着
  • ポインター数変更:4個→1個 (フロントボリュームのみ装着)

「B'z LIVE-GYM '93 "RUN"」ツアー初期はまだロックピンは装着されておらず、ツアー終盤ではロックピンが装着されている映像・写真がありますのでツアー途中で装着されたのがわかります。これ以降松本さんがステージで使用する全てのギターにロックピンが装着されます。ロックピンは「Schaller: Security Locks (クローム)」が使用されています。

ポインターも「B'z LIVE-GYM '93 "RUN"」ツアー初期は4個とも装着されていますが、ツアー中にフロントボリュームのみの装着に変更されています。この頃のポインターはヴィンテージと違って先端が鋭利なため、うっかり指をひっかけるとケガをしてしまいます。松本さんも困っていたようで当時松本さんのギターのリペア・メンテナンスを担当していた職人さんの提案でポインターを外したと伺っています。この仕様は初期のシグネチャー・モデルにも引き継がれていますね(近年はシグネチャー・モデルもポインターあり)。

1994年

写真:シンコーミュージック『GiGS』1995年3月号 P.21

写真は「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues" ~Part 2~」時に撮影されたものです。
1993年からの変更点は下記の通りです。

  • ブリッジ換装:ギブソン純正ABR-1→ゴトー製ABR-1タイプ
  • トグルスイッチ交換:スイッチクラフト製→国産
  • ポインター数変更:1個→0個

意外と知られていませんが、この頃からブリッジが「ゴトー製のABR-1タイプ」に変更されています。

※筆者所有品

現在は生産完了しており、後継の"GE104B"が販売されていますが外観は大きく変わってしまったので貴重品です。ギブソン純正ABR-1との外観上の違いはいくつかありますがわかりやすいのはサドル固定用リテイナーの有無です(上の写真参照)。

このブリッジの詳細は下記記事を参照してください。

【B’z機材】1991年製ゴールド・トップ:ABR-1の真実

トグルスイッチはトグルナットの形状から国産品に交換されています。

※同仕様のトグルスイッチ(1999年時の写真)

写真:立東社『ロッキンf 』1999年6月号 P.27

ギブソン製レスポールを所有していてトグルスイッチをわざわざ国産品に交換される方はあまりいないと思いますので理由が気になりますが、ツアー中に支障をきたして間に合わせで交換してそのままなのかもしくはトグルスイッチノブのボディからの飛び出し具合が国産の方が長くて操作感がよりフィットしたためではないでしょうか(おもいッきり憶測です…)。ちなみに「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」で再登場以降トグルスイッチはスイッチクラフト製に戻されています。

またポインターは1994年時点で全て外されています。

1995年

写真:リットーミュージック『ギター・マガジン』1995年10月号 P.254

写真は「B'z LIVE-GYM Pleasure '95 "BUZZ!!"」時に撮影されたものです。
1994年からの変更点は下記の通りです。

  • エスカッション固定ビス交換:ニッケルメッキ (太く短い)→黒メッキ (細く長い)

写真ではわかりづらいですが、この頃からエスカッション固定ビスがヒスコレなどと同様の細くて長いタイプに交換されています。これについては恐らく錆びてしまって機能性が低下したため汎用的で入手しやすいタイプを使用したのではないかと思います。というのもオリジナルの太くて短いタイプはレギュラーのレスポールなどに使用されているのみでアフターマーケットでは販売されていないです。

参考までに私が所有する同仕様の1991年製ゴールド・トップのオリジナル・ビスと松本さんが95年以降に使用しているビスと同等品の写真を載せておきます。

※筆者所有品

1996年

写真:立東社『ロッキンf』1996年11月号 P.196

写真は「ROCK'N ROLL STANDARD CLUB BAND」ツアー時に撮影されたものです。
1995年からの変更点はありません。

1997年

写真:宝島社『BANDやろうぜ』1997年6月号 P.24

写真は「B'z LIVE-GYM Pleasure '97 "FIREBALL"」時に撮影されたものです。
1996年からの変更点は下記の通りです。

  • トグルスイッチノブ交換:アンバー色→クリーム色
  • バックルガード装着:樹脂製
  • ジャックプレート割れ
  • エスカッション歪み(リア)

この年からトグルスイッチノブがクリーム色になりましたが随分印象が変わりますよね。やはりゴールドトップにはアンバー色の方が似合うような気がします(私の所有機はあえてクリーム色ですが…)。

写真:宝島社『BANDやろうぜ』1997年6月号 P.24

バックルガードはてっきり1998年の大がかりなモディファイ時に装着されたと思っていましたがこの年からなんですね。これ以降しばらく樹脂製のバックルガードが装着される時代が続きます。

写真:シンコーミュージック『GiGS』1997年6月号 P.29

ジャックプレートは上の写真からわかるようにかなり激しく割れていてボロボロになっています。ルックスに拘る方は樹脂製を好むでしょうが、実用性を考えると金属製の方が良い気がします。

写真:宝島社『BANDやろうぜ』1997年6月号 P.24

またリアピックアップのエスカッションが歪んできているのが確認できます。

この後、当時は「どういじっても良い音が出ない(出典:2003年発行 エムアールエム『music freak magazine Vol. 101』P.39)」状態になっていたため大がかりなメンテナンスが施されます。当時の状態については下記記事の最後に記載してます。

【B’z機材】1991年製ジミー・ウォレス・モデルとゴールド・トップ:対照的な運命

1998年

写真:シンコーミュージック『GiGS』1998年3月号 P.20

写真は「B'z LIVE-GYM '98 "SURVIVE"」時に撮影されたものです。
1997年からの変更点は下記の通りです。

  • ボディトップ・リフィニッシュ:ゴールド→ゴールド (ピックガードビス穴埋め)
  • ピックアップ換装:Gibson: 57 Classic (フロント、リア)→TOM HOLMES: H450 (フロント)、H455 (リア)
  • リフレット:幅が広く背の高いタイプ
  • ネックの握り (感触)微調整
  • テールピース交換:ギブソン純正→GOTOH: GE101Z
  • ジャックプレート交換:ギブソン純正樹脂製→ギブソン純正金属製

1997年~1998年にかけての間にボディトップがリフィニッシュされています。オリジナルのゴールドと比較して明るめで見る角度・照明の当たり具合によってより表情豊かな色合いを見せるようになりました。

ピックアップはオリジナルのギブソン製からトム・ホームズ製に換装されています。当時のサウンドを象徴する、高域が強く枯れ感のある乾いた音は好みが分かれるところでしょうが、これはこれで良い音してるなぁと思います。

写真:2021年発行 リットーミュージック『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』P.198

フレットは1997年時の写真を見ると高音弦側が大きく削れてしまっていて、ようやくリフレットが行われています。松本さんは背が高いフレットが好みのようで、ヴィンテージをはじめとする他のギターも同様に背の高いフレットが打たれています。幅についてはこのゴールド・トップには太めのタイプが使用されていますが、同時期にメインで使用していた1956年製ゴールド・トップ は細いタイプが使用されていたりいろいろ試行錯誤しているようです。

⇒2022/04/15更新
リフレットした翌年頃から松本さんはネックを削って使用しているとネット上では話題になったことがありますが、恐らく下記のギターテックのコメントからそのような解釈が生まれたのだと思います。

ネックの握りとフレットの感じを自分用に調整してあるんで。ネックは擦り合わせてあって、ちょっと薄くなっているんですよ。

出典:シンコーミュージック『GiGS』1999年6月号 P.14

このコメントからネックを削っていると広まったようですが、実際は「ネックは(リフレット時にやや特殊な手法で指板を)擦り合わせてあって」薄くなっています(実際に薄くなっているのは確定で、理由については私の検証・考察に回答いただく形で前述の職人さんに確認済ですので後日追記予定です)。

 

写真:リットーミュージック『ギター・マガジン』1998年6月号 P.18

テールピースは「GOTOH: GE101Z (亜鉛ダイキャスト製)」に交換されています。オリジナルのギブソン純正品も当時は亜鉛ダイキャスト製ですので音の変化を狙ったものかは定かではありません。ちなみにこのゴトー製テールピースはファイヤー・フレイムが施されたレスポール・スタジオ Tak Burst #202 にも搭載されています。

前年度ボロボロになっていたジャックプレートはギブソン純正の金属製 (ニッケル)に交換されました。この仕様はシグネチャー・モデルにも引き継がれています。

※筆者所有機

1999年

写真:立東社『ロッキンf 』1999年6月号 P.27

写真は松本さんのソロアルバム『KNOCKIN' "T" AROUND』リリース時に撮影されたものです。
1998年からの変更点は下記の通りです。

  • ピックアップ換装:TOM HOLMES: H450 (フロント)、H455 (リア)→Gibson: Burstbucker Type 1 (フロント)、Type 2 (リア)
  • エスカッション (リア)交換

『KNOCKIN' "T" AROUND』レコーディング時にはバーストバッカーに換装され「レイドバックした音が出るようになりました(出典:立東社『ロッキンf』1999年6月号 P.27)」とのことで「レコーディング後にピックアップをロウ付けしたので、ハイが少し丸くなるかな、という気がします(出典:立東社『ロッキンf』1999年6月号 P.27)」とギターテックが語っています。

この年に発表される初のギブソン製シグネチャー・モデルにもバーストバッカーをベースにしたオリジナルピックアップ(後に"Burstbucker Tak Matsumoto Special"として単品販売)が搭載されていたことを考えると納得の選択と言えると思います。

写真:立東社『ロッキンf 』1999年6月号 P.27

この頃からリアのエスカッションの歪みが見られないことや色味がフロントと比較してやや濃いことから交換されているようです(レスポールはアーチトップですがエスカッションはフラットなタイプを曲げて使用しているので経年変化で割れたり歪みが出たりします)。

ここまで1990年代のモディファイの変遷についてまとめてきましたがシグネチャー・モデル発表を機にしばらく表舞台から姿を消すことになります。

2005年

写真:プレイヤー・コーポレーション『Player』2005年11月号 P.156

写真は専門誌の全所有ギター紹介時に撮影されたものです。
1999年からの変更点は下記の通りです。

  • ピックアップ換装:Gibson: Burstbucker Type 1 (フロント)、Type 2 (リア)→Gibson: Burstbucker New Tak Matsumoto Special (フロント、リア)
  • トグルスイッチ交換:国産→スイッチクラフト製
  • ペグ交換

この頃はシグネイチャーモデルをメインに据えていたこともあってか表舞台で使用されることはありませんでしたが、2002年発表のB'zのアルバム『GREEN』のレコーディングで使用されていたことが当時のファンクラブ会報に載っていたり、やはり松本さんにとって欠かせない1本である様子が窺えます。

ピックアップは2002年の時点でボビンがリバースゼブラのタイプに換装されてるのがファンクラブ会報で確認できますので、同時期にギブソンの初代シグネチャーであるキャナリーイエロー(以下「CY」)のシリアルナンバー"TM 002"が"Burstbucker New Tak Matsumoto Special"に換装されていることに鑑みると同様のものに換装されていると考えられます(CYについては以前は錆が目立っていた"TM 002"のピックアップのポールピースが2002年頃からほとんど錆のない一番綺麗な状態になっていることから、ギターテックのコメントの通り換装されているのは間違いないと思います)。

ちなみに当時専門誌で紹介された際に1990年代にはリバースゼブラのピックアップを搭載していた「30周年記念ゴールド・トップ 」はダブルブラックのピックアップに換装されていたため、そちらを1991年製ゴールド・トップと思われた方もいたようです(下の写真参照)。この2本の見分け方としてわかりやすいのはヘッド形状で、1991年製ゴールド・トップの方がくびれの強いスモールヘッドになっています。

(※30周年記念ゴールド・トップ)

写真:プレイヤー・コーポレーション『Player』2005年11月号 P.156

トグルスイッチはスイッチクラフト製に、スイッチノブもオリジナルと同様のアンバー色に戻されています。

ペグはこの写真ではわかりづらいですが2006年開催の「B'z Treasure Land」のパンフレットでは交換されているのがはっきりと確認できますので、恐らくピックアップ換装と同時期の2002年頃に行われたのではないかと思います。

参考までに私が所有する同仕様の1991年製ゴールド・トップのオリジナル・ペグと松本さんのゴールド・トップに現在に至るまで使用されている交換後のペグと同等品の写真を載せておきます。

※筆者所有品

2008年

写真:リットーミュージック『ギター・マガジン』2008年11月号 P.77

写真は「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」時に撮影されたものです。
これ以降シリアルナンバーが"1-8283"と紹介されていますが"1-5283"が正しいです。
2005年からの変更点は下記の通りです。

  • ブリッジ交換:ゴトー製ABR-1タイプ→ギブソン純正ABR-1
  • バックルガード除去

ブリッジはギブソン純正ABR-1に戻されていますがブリッジポストとサムナットはゴトー製がそのまま使われていて、ブリッジポスト径の違いから(ゴトー製の方が太い)ABR-1のポスト穴を広げているようです。

バックルガードは1990年代にこのギターに装着されて以降、松本さんがステージで使用する全てのギターに装着されていますがなぜか外されており、2022年時点でも外されたままです。もともとはベルトのバックルで塗装がはがれてしまってそこから水分を吸わないようにとの理由で装着されていましたので、はがれてしまった塗装部には何らかの処理が施されている可能性もあるかと思います。

⇒2021/07/30更新
ギターブックの写真を見ると新たに付いたバックル傷が白いことからリペアショップなどで使用されている硬質の塗料でオーバーラッカーされている可能性がありそうです。個人的な経験では前述の職人さんが手掛けるショップオリジナルモデルなども硬質の塗料(ガラス質の塗料と仰っていました)で塗装されているため白いバックル傷が付きました。

写真:2021年発行 リットーミュージック『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』P.73

2018年

写真:プレイヤー・コーポレーション『Player』2018年4月号 P.62

写真は「B'z LIVE-GYM 2017-2018 "LIVE DINOSAUR"」時に撮影されたものです。
2008年からの変更点はありませんがボディ・バックのバックル傷が増えているようです。

ちなみに2016年頃から一部の専門誌ではピックアップは唐突に"57 Classic"と紹介されていますが、アジャスタブルポールピースのマイナス溝の向きが2008年時点とほぼ同様なので新たに換装した事実はなさそうです。また、ファンクラブ会報を見ると2002年にはリバースゼブラのピックアップに換装されているのが確認できますし、当時はシグネチャー・モデル開発全盛期ということ、初代シグネチャー・モデルのCY(シリアルナンバー"TM 002")が同時期に"Burstbucker New Tak Matsumoto Special"に換装されていることに鑑みると、個人的にはこのギターだけ"57 Classic"に換装するとは考えにくいのですが真相はいかに…(ギブソンエンドーサーとはいえ、市販されていないリバースゼブラのピックアップをわざわざ用意してもらうとも思えないですし、そもそもオリジナルのダブルブラックで良いと思うのですが…)

それからエキシビションで確認できた点として、少なくともフロントのボリュームノブが交換されているようで、肉眼だとプリント文字のように感じました(オリジナルはエンボス文字)。あと指板のローズウッドが「染めてる?」と感じるほど真っ黒で木目・導管が見えなかったのが印象的でした。

⇒2021/07/30更新
ギターブックの写真からリア・トーン以外は交換されているようで(見分け方はノブ中央のギザギザの形状です)、フロント・ボリュームとリア・ボリュームは共に滑り止めの樹脂が巻かれています。

写真:2021年発行 リットーミュージック『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』P.198

2019年

写真:リットーミュージック『ギター・マガジン』2019年11月号 P.246

写真は「B'z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」時に撮影されたものです。
2018年からの変更点は下記の通りです。

  • ナット交換:牛骨?→デルリン

写真ではわかりにくいですが映像作品を見るとデルリンであることがよくわかります。ナットに関してはご本人の好みもあるでしょうがメンテナンスを担当されている方のその時々の見解も反映されているように思います(例えば前述の職人さんは近年デルリンを好んで使用しています)。

また、バックルガードを外していることもありボディ・バックのバックル傷がさらに増えているようです。

2020

上の動画は恒例となった「Tak’s Guitar of the Day」の一コマです。
動画を確認する限りでは2019年からの変更はないようです。

2021年

2021年5月10日に発売された「TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK」に見開きで掲載されていますので是非購入してご自身で確認していただきたいと思います。

ちなみに2008年の再登場以降ではギターブックで初めてシリアルナンバーが"1-5283"と記載されました!

⇒2021/11/02更新
最近メンテナンスに出されていたことが担当された楽器店のSNS投稿で判明しました。2021年11月16日、17日開催のコンセプト・ライブ「B’z presents LIVE FRIENDS」で使用されると思いますので詳細は専門誌やネット上の機材レポートで判明すると思います。

⇒2022/01/14更新
「B’z presents LIVE FRIENDS」の配信ライブにて変更点は確認できましたが、専門誌やネット上の機材レポートが企画されていないようですので2022年リリース予定のアルバムやツアー時の機材レポートをもとにまとめて記載したいと思います。

おわりに

以上1992年~2021年の変遷を見てきましたが、現在でもメインギターの1本として大活躍しているのは長年のファンとしてはうれしい限りです。

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