【B’z機材、ネタバレ注意】Newシグ?3本目のバーブリッジGT登場

昨年開催された「B’z presents UNITE #01」ではすっかりおなじみの1955年製バーブリッジ・ゴールド・トップ(以下「55GT」)に加えて通算3本目となる新たなバーブリッジ・ゴールド・トップ(以下「New GT」)が使用されており、最新のファンクラブ会報でその姿を見ることができます(ファンクラブ会報内の写真はこれまでと同様に掲載を控えます)。

また、遡っていくとNew GTの実践初登場は公式YouTubeチャンネルで2021年7月2日に公開された「B'z Live from AVACO STUDIO "Calling"」のようで、ファンクラブ会報内のUNITE #01の写真と共に見比べていくと55GTとは別ものであることがよくわかります。

今回は公式YouTubeチャンネルの動画やファンクラブ会報内の写真から読み取れる内容について簡潔にではありますがまとめていきます。

なお、現時点では詳細情報は未公表のため一部に個人的推測も交えていますので、最終的には全くの誤報となる可能性もありますがご容赦ください。

⇒2022/07/15更新
シグネチャー・モデル『Gibson Tak Matsumoto 1955 Les Paul Goldtop』として正式に発表されました。
ギブソン・ブランズ公式ホームぺージ内の仕様を見る限りでは本記事の内容で合っているようです。

余談ですが、New GT紹介動画では楽曲ごとに「New GT→55GT→New GT→55GT」の順で登場することに気付きましたか?

全部New GTだと思われた方も多いようですので動画としては大成功だと思います(笑)












実践投入に先駆けてSNS上に登場!

このNew GT、実は動画での「Calling」演奏に先駆けてSNS上に登場しています。所謂匂わせ写真ですよね(笑)

この写真で松本さんが抱えているのは55GT、奥のギタースタンドの右から2本目がNew GTです。

主な仕様と特徴

まず動画やファンクラブ会報内の写真から読み取れるNew GTの特徴です。

New GTの特徴

  • オールゴールド塗装
  • ボディ・トップにウェザーチェックあり
  • ネック裏はゴールド塗装の剥がしあり?
  • リアピックアップ位置は現行のレスポールと同様
  • リア・エスカッションはトールタイプ(※55GTのリアはショートタイプ
  • ヘッド・ロゴ形状や「iのドット位置」から現行品

基本仕様は最新のヒストリック・コレクション(以下「ヒスコレ」)と同様と推察され、詳細は公式YouTubeチャンネルの動画を基に確認していきたいと思います。

オールゴールド塗装

写真:B'z OFFICIAL YouTube CHANNEL「B'z Live from AVACO STUDIO "Calling"」4分39秒

New GTは55GTと同様にオールゴールド塗装で仕上げられていて、この写真では少しわかりにくいですがボディ・トップにはウェザーチェックが入れられています(ファンクラブ会報の写真ではより鮮明にウェザーチェックがわかりますのでお持ちの方は確認してみてください)。

⇒2022/02/15更新
「B’z presents UNITE #01」大阪公演のSNS投稿でもウェザーチェックが確認できます(1枚目の写真です)。

ネック裏はゴールドの剥がれを再現?

写真:B'z OFFICIAL YouTube CHANNEL「B'z Live from AVACO STUDIO "Calling"」3分36秒

ネック裏も55GTに準じてゴールド塗装の剥がれを再現しているように見えますが鮮明に映っている映像がないため、現時点では判断が難しいところです。

PU位置はヒスコレ準拠!

写真:B'z OFFICIAL YouTube CHANNEL「B'z Live from AVACO STUDIO "Calling"」5分20秒

※55GTのリアPU位置

写真:2021年発行 リットーミュージック『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』P.22

リアピックアップは現行のヒスコレに準拠した位置に取り付けられていて、55GTやオックスブラッドのバーブリッジ・レスポールとの差別化を図ったか、あるいは既存のボディを流用可能な仕様を取り入れたと言えそうです(仮に後者の場合、市販化を見据えた仕様と捉えることもできそうです)。

またフロントピックアップも55GTとは違い、指板端にほぼ密着する形でエスカッションが取り付けられています。

※55GTのフロントPU位置

写真:2021年発行 リットーミュージック『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』P.23

余談ですが55GTのリア・エスカッションはよく見ると「フラットトップ・カーブドボトム仕様」のショートタイプが採用されています(下の写真参照)。
ちなみにNew GTはトールエスカッションです。

※55GT

写真:B'z OFFICIAL YouTube CHANNEL「Tak Matsumoto "Bluesman" YouTube Live」34分08秒

ロゴ位置は55GTと同様に低め

写真:B'z OFFICIAL YouTube CHANNEL「B'z Live from AVACO STUDIO "Calling"」5分03秒

※55GTのロゴ

写真:2021年発行 リットーミュージック『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』P.23

ヘッド周りは55GTと同様にやや低めに配置された所謂「ローワー・ロゴ仕様」となっていて、ロゴの形状や「iドットの位置・サイズ」などから現行のヒスコレに準拠しているのがわかり、またペグもつまみの透明度が高い現行のクルーソンが採用されていてこちらも現行のヒスコレと同様です。

参考までに55GTのロゴと比較するとiドットの位置やサイズがNew GTとは違うのがわかり、ヒスコレにて未だに再現されていない仕様のひとつです。

文字数多めのシリアルナンバー

写真:B'z OFFICIAL YouTube CHANNEL『B'z Live from AVACO STUDIO "Calling"』3分36秒

シリアルナンバーはヒスコレと比較して文字数がかなり多いのがわかりますが鮮明に映っている映像がないため、現時点ではスタンプされた文字は判別不能です。

個人的には新たなシグネチャー・モデルのプロトタイプの可能性があるのではないかと思っています(スタンプの一番左側は「TAK」、右から2番目は「PROTO」のようにも見えますが…真相は如何に…)

おわりに

以上、簡潔にではありますがまとめてみました(この他、1954ヒスコレより太めのフレットが打たれているなどの違いがありそうですが省略しました)。

現時点では動画1本とファンクラブ会報に掲載の写真数枚しか情報がないため不明な点がまだまだ多いですが、今年発表されるB'zのアルバムやツアーで使用される可能性は十分にあると思いますので専門誌やネット上の機材レポートでの続報に期待したいと思います。