絶賛開催中の「B’z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」ですが、気になっていたニュー・シグネチャーと思われるギターが最新のファンクラブ会報にたっぷり載っていました(写真は差し控えます)。
私はツアー初日の鹿児島公演でこのギターを見ましたが、7月の大阪公演を観た際には出番はなく、その後も使われていないようなのでご存知ない方もいるかと思います。
以下の話は現時点で写真から読み取れる内容での予測となりますので、最終的には全くの誤報となる可能性もありますがご容赦ください。
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⇒2022/07/23更新
公式YouTubeチャンネルの「兵、走る -Tour Digest-」で少しだけ登場しますので確認してみてください。
写真から読み取れるスペック
基本仕様は愛用している50周年記念のコリーナのフライングV(以下「50th V」)と同様のようですが以下の点が違います。
- ボディおよびネック材はコリーナと色味が違うことから恐らくマホガニー
- ピックアップはフロント、リア共にダブルブラックのオープン・ハムバッカー搭載
- 白いピックガード採用
- トラスロッドカバーに「Tak Matsumoto」の文字入り
基本仕様は最新のヒストリック・コレクション(以下「ヒスコレ」)等と同様と思われ、パーツ類も例えばペグはボタンが透明度の高い現行のクルーソン製を使用するなどしているようです。
また、写真写りの影響かもしれませんがトラスロッドカバーとヘッドの塗装の艶具合を見ると「VOS: Vintage Original Spec」仕上げのように見えます。
シグネチャー・モデルとしての差別化は?
意外に感じたのはボディおよびネック材がコリーナっぽくないところで(肉眼で見たときの方がわかりやすかったです)、コリーナ材の音色を気に入っていた松本さんがわざわざ違う木材を選ぶのかなーとも思ってしまいますが、シグネチャー・モデルとしての販売を考えると価格面からコリーナは使用しづらいためではないかと推察されます。
というのも50th Vは新品、中古共に実売価格が100万円程度とかなり高価で、そこにシグネチャー・モデルとして上乗せされるとごく一部のファンしか手にすることのできないモデルとなってしまいます。加えてレスポール等と比較してボディ用に厚く、大きなコリーナ材の確保が必要となることからも材質を変えているのではないかと思います。
あと、シグネチャー・モデルとしての差別化および機能性を考えると少なくともネック形状とピックアップは50th Vとは違うのではないかと思います。
ネック形状は歴代のシグネイチャーモデルと同形状のヒスコレよりやや厚みを抑えたタイプかまたは復刻版キャナリーイエロー(以下「復刻版CY」)にも採用された松本さん所有の1959年製レスポール をスキャンした形状のどちらかが有力でしょうか。
また、ピックアップは50th Vは「57 Classic (カバード)」、復刻版CYは「Custombucker (オープンタイプ)」ですがどちらも(一応)既存品なので以前のシグネチャー・モデルのように専用品が開発されるのか気になるところです(もっとも一時期はギブソン以外のメーカー品に交換しまくっていましたが…)。
もう一点、外観上の特徴としては白いピックガードを採用していることですが、ここは一見して50th Vと違うことが分かるように色を変えて差別化を図っていると考えられます。
おわりに
以上、簡単にですが予測してみました。
50th V登場以降、コリーナのフライングVに興味をもった方は非常に多いと思われ、その後50th Vを模したと思われる国産のコリーナのVタイプが数多く販売されているのはご存知の方も多いと思います。
私も一度入手したのですが、ギブソン製と決定的に違うのがボディ厚で、厚みに関しては1967年製以降のフライングVをサンプリングしているようです。
また、50th Vが全世界100本限定と非常に少ないことに加えて、そもそも1958年タイプのリイシュー・フライングV自体がコリーナ材以外のものも含めて数が少なく入手困難なこともありますので、もし発売されるとなれば松本さんのシグネチャー・モデルであることを抜きにしても注目のモデルではないかと思います。