【B’z機材】松本孝弘サウンドシステム~IN THE LIFEツアー編~

今回は「B'z LIVE-GYM '91~'92 "IN THE LIFE"」のサウンドシステムについてまとめていきます。
当時の紹介記事を確認するとツアー中に若干機材の入れ替えがありますが、ここではツアー終盤のシステムについて紹介します。

メインラック

写真:シンコーミュージック『GiGS』1992年7月号 P.50

ラックの中身は上から順に下記の通りです。

  • FURMAN: PL-PLUS (パワーコンディショナー&ライトモジュール)
  • ROCKMAN: MIDI OCTOPUS (MIDIコントローラー)
  • ROCKMAN: XPR (プログラマブル・マルチエフェクター:ディストーション用)
  • soldano: X88-R (プリアンプ:クリーン・カッティング用)
  • ROCKMAN: XPR (プログラマブル・マルチエフェクター:クリーン・アルペジオ用)
  • ROCKTRON: RS8-18R (ブラッドショウ・スイッチング・システム)
  • Roland: M-120 (ラインミキサー)
  • Roland: SN-550 (デジタルノイズエリミネーター)
  • YAMAHA: SPX900 (プロフェッショナル・マルチエフェクトプロセッサー:ディレイ用)
  • YAMAHA: SPX900 (プロフェッショナル・マルチエフェクトプロセッサー:ピッチ・チェンジ用)
  • YAMAHA: SPX1000 (プロフェッショナル・マルチエフェクトプロセッサー:リバーブ用)
  • YAMAHA: EMP700 (マルチエフェクトプロセッサー:コーラス用)
  • Roland: A-880 (MIDIパッチャー&ミキサー)

このラックの上部にはコンパクトエフェクターが配置されています。

写真:シンコーミュージック『GiGS』1992年7月号 P.50

  • YAMAHA : MS-100 (マスターセレクター)
  • BOSS: SD-1 (オーバードライブ:ソロ用ブースター)

パワーアンプ&サブラック

写真:シンコーミュージック『GiGS』1992年7月号 P.50

ラックの中身は上から順に下記の通りです。

  • YAMAHA: PLS1 (プログラマブル・ラインミキサー)
  • YAMAHA: EMP-700 (マルチエフェクトプロセッサー)
  • ROCKTRON: RX20 (HUSH II内蔵エキサイター/イメージャー)
  • ROCKTRON: G612 (ラインミキサー)
  • soldano: SLO-100R (ギターアンプ)
  • VHT: 2150 (パワーアンプ)
  • VHT: 2150 (パワーアンプ)

依然としてROCKMAN: XPR (電源スイッチにI/O表記なし)を中心とした機材構成ですが、前ツアーの「B'z LIVE-GYM Pleasure '91」までセットされていた"ROCKMAN: SUSTAINOR"が外されてもう1台「XPR (電源スイッチにI/O表記あり)」が追加されています。

ギターテックによるとこのツアー中にXPRを2台追加購入していて、そのうちの1台はレコーディング用になっていたとのことで、この時の経験が「後々どんな機材でも個体差があるという戒めになるのだが(出典:2004年発行 House Of Strings出版事業室『House Of Strings Magazine Vol. 01』P.7)」とのことでXPRの個体差について次のように語っています。

レコーディングで使用していたものはその時ライブで使用していたものより新しい製造年のもので、後にスタジオで聞き比べると明らかに音が硬く感じられ低音に深みのないものだった。逆にライブで使用していたものの音は角が取れふくよかな低音を持っていた。

出典:2004年発行 House Of Strings出版事業室『House Of Strings Magazine Vol. 01』P.7

ちなみに「B'z LIVE-GYM Pleasure '95 "BUZZ!!"」からは製造年の新しい方の「電源スイッチにI/O表記ありのXPR」がメインで使用されています。

サブラックに関しては実際に使用されているのは最下段の"VHT: 2150"のみで、その他はトラブル時のサブ機材とのことです。

ここまで見て「ワイヤレスは?」と思われるかもしれませんが、このツアーの途中からメイン及びサブラックからEx-proのワイヤレスが取り外されて別の場所にセットアップされているようです。再びメイン及びサブラック内にワイヤレスがセットアップされるのは「B’z LIVE-GYM ’94 “The 9th Blues"」ツアーとなります。

スピーカー・キャビネット

写真:シンコーミュージック『GiGS』1992年7月号 P.50

スピーカー・キャビネットはメサ・ブギー製の4×12タイプが2台使用されています。

当時のカタログによると、このキャビネットは上半分がオープンバック、下半分が密閉型のハーフバックキャビネットになっていて、スピーカーは"1. MESA-BLACK SHADOW 12"、"2. CELESTION-BLACK SHADOW 12"、"3. Electro-Voice (EVM)-BLACK SHADOW 12"(いずれもカタログの記載に準拠)の3種類の中から上半分、下半分の順に「1, 2」「2, 3」「3, 3」の組み合わせがあるようです。

写真:MESA/BOOGIE『ギターアンプカタログ』1985年版 P.4

⇒2019/10/19更新
スピーカーの組み合わせは「2, 3」の組み合わせとコメントいただきました。
上段スピーカーの固定穴が4つであることから該当するのはセレッション製のみというのが理由とのことです。ご指摘ありがとうございました。

フットスイッチ

写真:シンコーミュージック『GiGS』1992年7月号 P.50

こちらはギターテックが操作するフットスイッチとボリュームペダルで、下記のものを使用しています。

  • ROCKTRON: RS8-18F (ブラッドショウ・スイッチング・システム)
  • BOSS: FV-200 (ボリュームペダル)

ステージ足元

写真:シンコーミュージック『GiGS』1992年7月号 P.50

松本さんの足元にはワウペダルとボリュームペダルがセットされていて、下記のものを使用しています。

  • JEN: CRY BABY SUPER (ワウペダル)
  • BOSS: EV-10 (エクスプレッションペダル:ボリュームペダルとして使用)

サウンドシステム図

画像:1992年発行 リットーミュージック『「バンド・スコア」B'z/IN THE LIFE』P.26
(大き目の画像を載せていますので拡大してご覧ください)

ブラッドショウ・スイッチング・システムが提示した手法は、少しずつ形を変えながらも現在に至るまでサウンドシステム構築の中枢を担う画期的なもので、以降のシステムでも大まかな構成は変化していないと言っていいと思います。

おわりに

今回は「B'z LIVE-GYM '91~'92 "IN THE LIFE"」のサウンドシステムについてまとめました。時系列が前後しますが、次回はブラッドショウ・スイッチング・システムが初めて導入されたRISKYツアー時のシステムについてまとめていきたいと思います(詳細写真が少ないので主に使用機器のまとめになる予定です)。

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