【B’z機材】ロッキンマジックプロ:本人仕様はフロイドローズのアームバー!

今回は松本さん本人仕様のYAMAHA: MG-Mシリーズに搭載されているヤマハ製ロック式トレモロユニット「Rockin' Magic-Proシリーズ」(以下「RM-PROシリーズ」)のアームバーについて見ていきます。
結論から申しますと、松本さん本人仕様の個体はほとんどがフロイドローズのアームバーに換装されています(初期の個体は未実施のものあり)。

アームバーのメッキ色、受け側形状に注目!

写真左・中央:シンコーミュージック『GiGS』1993年11月号 P.164
写真右:シンコーミュージック『GiGS』1995年3月号 P.21

上の写真を確認するとにRM-PRO3本体がミラーブラックでアームバーとトルクキャップはクロームになっているのがわかります。また、アームバーの折れ曲がり角度が大きいためにRM-PRO3のアームバーより短く見えます。

写真:プレイヤー・コーポレーション『Player』2018年6月号 P.64

写真:2021年発行 リットーミュージック『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』P.119

アームバーを外した写真からはRM-PROシリーズとは違う受け側(以下「ハウジング」)になっていて、これらの構造や形状から"Floyd Rose Original"に換装しているのがわかります。

アームバー換装のメリット

前述の通り、松本さん本人仕様ではフロイドローズ・オリジナルのアームバーに換装されていて、RM-PROシリーズのアームバーと比較して下記のメリットがあります。

フロイドローズ・アームバーのメリット

  • ガタつきのないスムーズなアーミングが可能
  • 単品購入可能なのでRM-PROシリーズのアームバー欠品対策にもなる!

RM-PROシリーズは「弦交換の際にボールエンドを切る必要なし」「オクターブ調整が容易」など優れた機能性を持つ反面、アーム本体とハウジングの噛み合わせにやや遊びがあるのでアーミングの際にガタつきが生じて演奏性に難があると感じている方も多いと思います。

私自身も長年疑問に感じていたのは「演奏性・機能性への拘りが強い松本さんがRM-PROシリーズのガタつきを受け入れているとは思えず、なぜ改良されなかったのだろう」ということでした。

そのような中で昨年、大阪のギター工房「トーンガレージ」さんのアームバー換装方法に関するブログ記事を拝見し、改めて過去の専門誌を確認したところ松本さん本人仕様はアームバーがフロイドローズ・オリジナルに換装されていることがわかりました(というか長年「なぜアームバーのみメッキ色が違う」のか疑問に思いながらも踏み込めていませんでした…)

このことからも当時派手なアーミングをキメていた松本さんからの要望を受けてアームバーを換装していたと推察されます。
直リンクは控えさせていただきますが、検索すれば該当記事には容易にたどり着けますので興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。

また、フロイドローズ・オリジナルのアームバーおよびハウジングは現在も単品購入可能なので万一破損や経年劣化による機能性低下が発生しても交換できるメリットは大きく、既に生産完了品のRM-PROシリーズでよく見られる「アームバーのメッキ劣化(白濁)」「経年劣化(摩耗)によるアームトルク調整難」「アームバー欠品」をRM-PROユニット本体のメリットを活かしつつ全て解決することが可能です(この手法ならギター本体の外観をほとんど変えないことも魅力ですよね!)。

実際に換装してみました

アームバー換装手法がわかったことで私の所有するMG-M CustomのRM-PRO3に同様のモディファイを施していただきました。

アームバー換装前後 (※筆者所有機)

サスティーンブロック切断後 (※筆者所有品)

上の写真からも換装後のトルクキャップとハウジングの形状が松本さん本人仕様と同様であることがわかると思います。

前述のようにこの換装による演奏性・機能性の恩恵が非常に大きいのと中古市場で高値で取引きされている(しかも白濁など状態が悪いものが大半)RM-PROシリーズのアームバーを探さなくても済むようになりました。

唯一の難点としては…スムーズなアーミングができるようになったため、これまでガタつき分を逆算して早めにアーミングする癖がついていたのを修正する必要が生じたことでしょうか(笑)

おわりに

今回は松本さん本人仕様のYAMAHA MG-Mシリーズに搭載されているRM-PROシリーズのアームバー換装についてまとめました。

「松本さんはRM-PROシリーズのアームバーに不満はなかったのだろうか」という長年の疑問が解決すると同時に私自身もこの換装手法を取り入れることで今まで以上にMG-Mシリーズを手に取る機会が増えました。

このアームバー換装手法に興味を持たれた方は是非検討してみることをおススメします。その際にはサスティーンブロックの一部を切断する必要があるため不可逆のモディファイであることに十分ご注意ください。

※本文中でも述べましたようにアームバー換装方法の詳細は「トーンガレージ」さんのブログ記事に記載されていますのでそちらを参照願います。

追記:MG-MIII Customはブロックもフロイドローズ仕様!

⇒2022/11/13更新
松本さんご本人のMG-MIII Customはスプリングキャビティのザグり位置が市販品とは異なる他、バックパネルに弦を通すスリットが開いていないことなどから、ダブルネックのモデル以外はサスティーンブロックもフロイドローズ仕様の特殊な"RM-PRO3"が搭載されていることが判明しました。詳細については後日特集記事を作成します。

※筆者所有品

※本人仕様のMG-M2Gはギターブックの写真からRM-PRO3オリジナルのブロックの一部を切断してアームバーのみフロイドローズ・オリジナルに換装しているのが確認できます。

※MG-MIIG 2号機はアームバーのみ換装

写真:2021年発行 リットーミュージック『TAK MATSUMOTO GUITAR BOOK』P.116

⇒2023/1/15更新
特殊仕様のRM-PRO3の特集記事を公開しました。
魔改造⁈松本さんのロッキンマジックプロは特殊仕様!

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